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2022.05.26[コラム]

『加点方式のメガネでポジティブな未来を描く』

人はできないことに対して、神経質になりがちです。
それは他人と比較し、批判・否定をすることで心理的優位を保つことで心の安定を図るためでもあります。

それは幅の広い障害特性が関わってくる福祉分野においては、より顕著に起きる事象でもあります。


しかし、できないことを見つけて批判・否定や揚げ足取りをする減点方式の考え方では、指摘・評価者は一時的な個人の心の安定は図れたとしても、指摘・評価された側は、自己肯定感を下げ、自尊心を深く傷つけてしまいます。
それではチームの士気や個人・企業ともに成長や生産性に良い結果を生みません。

むしろ、社内やチーム全体で、できることや良いところを探して、評価をしていく加点方式に意識をシフトしていくことが個人・企業の成長・生産性ともに有意義であり、重要であるといえます。

例えば、よく指摘される『空気が読めない』という行動。
協調性がないとか、自分勝手と揶揄されたりと注意されることがあります。
しかし、見方を変えれば、自分自身のこだわりを強く持ち、周りに流されない訳で、本来は評価すべき大きな強みでもあるのです。
障害の特性も個性も性格も見方次第なのです。

その特性を上手に会社が活かせれば大きな企業成長にも、個人の成長にもつなげていくことができます。

Ai技術が発達し、これからは個性が評価される時代と言われています。

そんな時代であるからこそ、社会全体で加点方式のメガネを掛けていきませんか。
きっと個人にとって企業にとっても、社会にとってもポジティブな未来が覗けることでしょう。

NPO法人nomaliではそんな未来を応援しています。